ある地点からラインまでの距離が最も短い場所を特定する方法は2つあります。どちらの方法でも最短距離を計算できますが、細部に違いがあります。
ArcToolbox の [空間結合（Spatial Join）] ツール
ArcToolbox → [解析 ツール] → [オーバーレイ] → [空間結合（Spatial Join）]
このツールのパラメーター設定は以下の通りです：
| パラメーター名 | 設定値 |
|---|---|
| ターゲットフィーチャ | ポイントフィーチャクラス |
| 結合フィーチャ | ラインフィーチャクラス |
| 出力フィーチャクラス | 結果として新規作成するフィーチャクラス |
| 結合方法 | JOIN_ONE_TO_ONE |
| マッチオプション | CLOSEST |
| 検索範囲 | 適切な数値（入力不要） |
| 距離フィールド名 | 結果フィーチャクラスの距離フィールド名（入力必須） |
このツールにより、各ポイントに対して最短距離と最短のラインフィーチャのIDが計算され、結果は新しいポイントフィーチャの属性に追加されます。
ツールの詳細は こちらをご覧ください。
ArcToolbox の [最近接（Near）] ツール
ArcToolbox → [解析 ツール] → [近接] → [最近接（Near）]
このツールを使用すると、各ポイントに対して以下の情報が取得できます：
- 最短距離
- 最短のラインフィーチャの ID
- 最も近い位置のXY座標
- 角度
これらの情報は、ポイントフィーチャの属性に追加されます。ただし、このツールは入力データを上書きするため、実行前に必ずデータをバックアップする必要があります。
ツールの詳細は こちらをご覧ください。
推奨
上記の理由から、[最近接（Near）] ツールがうまく動作しない場合は、[空間結合（Spatial Join）] ツールの使用をお勧めします。
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