赤ちゃんの時期の経験により形成され、その後の人生に影響が出てしまうというバーストラウマ。
そのバーストラウマとは一体どのようなものなのでしょうか?症状や原因、対処法についてまとめました。
バーストラウマって?
バーストラウマは日本語で「出生時心的外傷」といい、生まれた時の様々な出来事によって赤ちゃんに出来てしまうトラウマのことです。
ほとんど記憶のない時に出来たトラウマが、実はその人の人生に大きな影響を与えてしまっていると言われています。
バーストラウマの症状とは
ではバーストラウマの症状はどのようなものなのでしょうか。
赤ちゃんの場合だと、一秒でも離れていられないとばかりに親の後追いをしたり、ひどい夜泣きやかんしゃく、駄々をこねたりといったことが上げられます。
他にも体重が増えない場合や吐きやすいなどもバーストラウマの症状です。
またトラウマを持ったままの赤ちゃんがそのまま大きくなると、自分に対しても物事に対してもネガティブな考え方をするようになり、人生に対して生きにくさを感じたまま生きていくことになってしまいます。
大人の場合だと、うつ病やひきこもり、パニック、摂食障害、人に対する攻撃性など精神面での不調となって現れてくることが多いようです。
バーストラウマになる原因は生まれる時だけじゃない!
バーストラウマになる原因は、主に胎児の時期から出生時、生後3ヶ月程までの間に赤ちゃんが感じたストレスによって起こります。
まずお母さんのお腹の中にいる時には、お母さんが感じた感情やストレスが直接赤ちゃんに伝わっています。
望まない妊娠や出産することに対する不安、家族に感じるストレス、また「男の子がよかったな~」「女の子がよかったな~」など自分とは別の性別を親が欲しがった場合も全て伝わっているため、自分は望まれていないんだという意識が潜在的にインプットされてしまい、トラウマになりやすくなります。
もちろんよく言われている酒やタバコも悪影響を及ぼしますよ。
特に問題なく出産を迎えた場合でも、一番注意しなければならないのが出産時です。実はこの時が一番バーストラウマになりやすいと言われているんですよ。
出産はただでさえ母子共に命懸けの状態になりますが、その時に感じた苦痛や、それまでお母さんのお腹の中で守られていたのが突然無機質な分娩室に変わるという環境の変化などが赤ちゃんにとってストレスになってしまっているんですね。
むしろ苦痛と環境の変化がほぼ同時に起こるというのは、大人でもかなりのストレスになりそうです……。
無事に生まれた後は、親とのスキンシップをなるべく多くとらせることが重要と言われています。
まず赤ちゃんが産まれたらすぐに抱いてあげて心音を聞かせてあげること。
その後も出来るだけスキンシップの時間を多くし親子で触れ合っていると、バーストラウマがあったとしてもすぐに解消していきますよ。
どのような赤ちゃんがなりやすい?
バーストラウマになりやすい赤ちゃんは、自然分娩ではない方法で生まれてきた場合に多いです。
帝王切開、無痛分娩や陣痛促進剤を使ったり、逆子、未熟児で生まれてきた子は大なり小なりトラウマを抱えて生まれてきやすいとされています。
ただしこのような生まれ方をしたからといって、必ずしもバーストラウマになるというわけではありません。
子供にバーストラウマの可能性を感じた時は?その子のありのままを受け入れること!
ベビーマッサージも効果あり!
もし子供にバーストラウマの可能性があると感じたらどうすればいいのでしょうか。
まず一番はその子のありのままを愛することです。子供の自己肯定感を育てていくことが何よりも大切です!またベビーマッサージも効果があると言われていますよ。
マッサージをして触れ合うことによって、親も子もリラックスし絆を深めていくことが出来ます。
既に成長した子の場合、感情が不安定で否定的な考え方をしていたとしても、それを否定せずに愛してあげること。広い心を持って接してあげましょう。
最後に
バーストラウマというのは、誰かに責任があるものではありません。親も子も家族皆で愛情を持って接していけばトラウマは必ず薄れていきます。
同時にベビーマッサージも行うとより効果があるので試してみてください。
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