数息観は座禅を組んで呼吸を数える、いわば瞑想の一種です。
ストレス社会に生きる私達は大なり小なり悩みを抱えていますよね。
ですが、この数息観を行うと精神の安定を取り戻すことが出来るんですよ!今日からでも出来るその方法をご紹介します!
数息観とは?どんな効果があるの?
数息観(すそくかん)は座禅を組み、自分の呼吸に集中しながら心の中でその数を数えることで精神を統一させていく修行方法の1つです。
インドで生まれ、仏教と共に日本へ伝わりました。座禅の入門編とも言われている為、座禅をしたことがない方にもおすすめです。
そしてその効果はストレス社会に生きる私達に嬉しいものばかり。
例えばイライラしやすかったり、不安を覚えやすかったり、パニックになりやすいなど精神面で困っている事がある方は、数息観を行うことで何事にも落ち着いて対処出来るようになっていきます。
ストレスで夜眠れないという人もよく眠れるようになりますよ^^
医学的に言うと、不安や恐怖を和らげるセロトニンという物質が脳内で正常に分泌されるようになるようです。更に、集中力もアップすることで仕事や勉強もはかどるようになります!
“病は気から”とも言いますが、数息観を行えば心の健康を取り戻し維持できるようになるので、結果的に体の健康にも繋がりますね。
簡単だけど難しい?数息観のやり方
それでは数息観のやり方をご紹介していきます。
始めに座禅を組み、目をつむって準備を整えます。数息観は腹式呼吸で行うので、なるべくお腹で呼吸するように意識してみてください。
ではまず、息を吸いましょう。そしてゆっくりと吐き出します。
※吸う時の時間より吐き出す時間を2倍以上にするように意識
この息を吸って吐くまでを一つと数えます。息を吸いながら「いー」、吐きながら「ーち」、次は吸うときに「にー」、吐きながら「ーい」というように数えていきますよ。
そしてそのまま100を目指します。
1~10までを繰り返し数えるという方法もありますが、こちらは少し難しいとされているので、始めは1~100まで数える方を実践してみてください。
さて、この数息観を行う上では一つ大切な決まりがあります。それは“数を間違える、もしくは雑念が入ってしまった時は一から数え直す”というもの。
これが一見簡単そうに思いきや、意外に難しいんですよ……!始めたばかりの頃は、色々と余計な考えが頭に浮かんできてしまって一向に数が進みません。
なので最初から100数えるのが難しい場合は、10数えることから始めてみてもいいでしょう。
10が出来たら、次の時は15、20と数を増やしていき、無理なく100を目指しましょう。
100まで数えることに慣れたら、反対に100~1を数えることも試してみてください。
間違っても心に平穏をもたらすはずの数息観がストレスになってしまってはいけませんので、自分にあった始め方で始めてくださいね。
最初は静かで落ち着いた空間で。慣れてきたら数息観はいつでもどこでも出来るように!
数息観を始めるなら、まずは集中出来る静かで落ち着いた場所で始めてみましょう。賑やかな場所は雑念が次から次に沸きだしてくるので、格段に難しくなります。
自分が落ち着ける環境で、数を間違えず雑念も交えずに数息観をスムーズに行えるようにしましょう。
慣れてくると、やがては座禅を組まなくても静かな環境でなくても出来るようになります。
つまり、電車の中でも仕事場でも可能になるので、緊張しそうな時や余裕がなくなりそうな時、すぐに数息観を行えば気持ちを落ち着かせることが出来るのでとても有効ですよ。
継続は力なり。とりあえず続けてみよう!
数息観は継続することで効果が感じられるようになります。最初の頃はなんだかスッキリした、などと感じることが多いようですね。
ですがこれを1ヶ月、3ヶ月、半年と続けていくと精神が安定し、気付くと焦ることが少なくなった、イライラしなくなったなどといった大きな変化を感じられるといいます。
さすがに一朝一夕というわけには行きませんが、今少しでも悩んでいることがあったら、まずは続けてみてください。
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